ドラクエ7の「ドールルック」とは

ドラクエ7のリメイク版『ドラゴンクエストVII Reimagined』で新しく採用されたものが「ドールルック」と呼ばれる手法です。

これまでドラクエのリメイクというと、ドラクエ3もドラクエ1・2も、「HD-2D」と呼ばれる、ドット絵のキャラクターと立体的な3DCGの背景を組み合わせた映像技術が採用され、懐かしさと現代的な美しさが調和した雰囲気になっています。

このHD-2D版のドラクエは、昔ながらのドラクエに郷愁を覚え、またゲーム酔いしやすい自分にとってはたいへん魅力的で助かるゲーム映像でもあります。

ドールルックとは何か

しかし、ドラゴンクエスト7はこれまでと違う、全く新しい「ドールルック」という手法を取り入れています。

ドールルックとは手作りの人形をもとにCGでキャラクターをつくり、ジオラマ風の世界で動かす3Dの映像スタイルのことで、この方法はドラクエ7が初めての試みのようです。

ドラゴン7は、もともと鳥山明さんデザインの可愛らしい頭身の低いキャラクターが特徴で、リメイクにあたっては、その可愛い雰囲気にぴったりということからこのドールルックを採用。

人形モチーフの映像作品やゲームが世界的に人気の流れということも後押しになったようです(参考 : 『ドラゴンクエストVII Reimagined』インタビュー! 懐かしさと新しさを両立させ物語を再構築【特集第1回】

そんな風にドールルックによる繊細なキャラクター描写が最大の特徴となったドラクエ7。

その映像の作り方としては、上の動画で解説もあるように、まず職人さんによって木彫りの人形を作り、その人形を写真に撮影し、CG化していく、というプロセスを辿ります。

人形作りを手掛けた会社は、スタジオ・ノーヴァさん。製作陣によれば、人形自体は、それぞれのキャラクターのものが世界に一体だけしかないそうです。

ドールルックという名前の由来も、人形という意味の「ドール」をモチーフにしていることから名付けたと言います。

世界に没入できる

実際にドールルック採用のリメイク版のドラクエ7を行ってみた感想としては、「人形や美しい背景による世界観がしっかりしているので、物語の世界に没入することができる」というのが大きなメリットだと思います。

とにかくキャラクターたちがほんとうに可愛く、物語の記された古い本を開いたらそこにもう一つの世界が広がっている、といったような感覚です。

またゲーム酔いはどうかとちょっと心配だったのですが、この点も、普段のシーンはカメラが俯瞰で落ち着いていることもあり、(多少戦闘シーンの揺れが慣れるまでは心配な程度で)それほど気になりません。

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ドールルックという手法がファイナルファンタジーなど他のRPGゲームでも取り入れられるのかは分かりませんが、早くもFF9などのリメイクをドールルックで、と待ち望む声も挙がっています。

確かに、FF9の絵本的な世界と人形的なドールルックの映像はとても合いそうです。

実写的な意味で美しい背景であったり臨場感溢れるアニメのようなゲームもありますが、一方で、ドールルックによって表現される人形世界のような映像も、また別のリアリティが感じられるように思います。